投稿日:2014年10月1日
海の上で優雅なひと時を過ごせるクルーズ旅行。憧れてはいるものの、船酔いが心配で躊躇してしまうという方は少なくないようです。特に、普段から乗り物酔いをしやすい方や、過去に船酔いをした経験がある方は、クルーズ船で何日も過ごすことに不安を感じてしまうかもしれません。
しかし、最近はほとんどのクルーズ船に、横揺れをコンピューターで制御するシステムが設置されており、船酔いしにくい環境が整っています。さらに、船の揺れが少なくなるように考えられた航路スケジュールが組まれていたり、最も揺れが少ないとされる航海速度で運航したりなどの工夫がされています。
船酔いは、対策をしておけば症状を軽減させることができます。心配な方は、船酔い対策を万全にしておくことで、安心してクルーズ旅行を楽しむことができるでしょう。
ここでは、船酔いの原因と対策についてご紹介します。
船酔いは、主に自律神経の乱れが原因で起こります。
人間の脳は、「視覚」、「筋肉の動き」、そして内耳にある、平衡感覚を感知する器官である「三半規管」の3つの情報を合わせることで、自分の身体の位置を認識しています。
その中で、三半規管に普段とは違った刺激が加わると、人は平衡感覚を失い、自律神経を乱します。普段船に乗らない人の脳では、波の揺れを予測することができないため、三半規管には普段感知することのない刺激が集まり、自律神経を乱します。
このように、慣れない船に乗ったことが原因で、自律神経を失調した状態のことを、船酔いと呼ぶのです。船酔いのしやすさに個人差があるのは、外部から刺激を受けた時の自律神経の影響の受けやすさが人によって違うことが要因です。
まず、一番大事なのが体調を整えておくこと。体調が悪い時や、自律神経が不安定な時は、船酔いを引き起こしやすくします。
その自律神経を乱す要因としては、寝不足や、空腹や胃腸の不調などが挙げられます。 クルーズ船に乗る日に向けて体調管理をしっかりと行ない、出発前日は十分に睡眠をとるようにしましょう。
船に乗る直前に食事をすることも船酔いの原因になるので、食事は出発の約1時間前までに済ませておくことが理想です。
また、酔い止め薬を飲んでおくとより安心することができます。船酔いをしてからでは効かないものも多いので、飲み忘れには気をつけてください。自分で用意し忘れてしまったという場合でも、船内のフロントで酔い止め薬を貰うことができます。必要であればフロントまで問い合わせてみてください。
クルーズ船には、病気や怪我をした乗客の診察を行なうための医務室があります。船酔いをしてしまい具合が悪くなってしまった場合、ここで診てもらうことができます。あらかじめ医務室の場所を確認しておくと安心です。
クルーズ船によっては、医務室で船酔い止めの筋肉注射を打つことができる場合があります。どうしても船酔いをしたくないという方は、利用してみてもいいかもしれません。
乗船する前にしっかりと対策をして、快適なクルーズ旅行を思う存分楽しんでください。