料金の高いキャビンは広いだけでなく、窓も大きく、ベランダがある場合があります。
ベランダがあると、外気に直接触れながら旅ができるというメリットもあります。窓の大きさが違うと、陽の光が入ってくる量が違います。朝の気分が随分変わります。その差は大きいですね。
それと夜、船上でお友達になった方とお酒を飲んで、廊下で別れるときに、「さよなら」と言って階段を上に上って行くのと、下に降りてゆく時の気分の差というのもあるかもしれません。
ただ、料金の高いキャビンの方が上の階にあるものですから、揺れる場合が多く、キャビンは寝るためだけに帰ると割り切って、安いキャビンで旅をするという方もリピーターには多いものです。
基本的にクルーズ代金の差は、キャビン(客室)の広さと位置の違いで設定されています。船内施設の利用や他のサービスに違いはありません。昔は二等とか一等とか、特等とかの等級がつけられていて、客室が違えばダイニングも別で利用できる施設にも差がつけられていましたが、ほんの一部を除いて現在ではモノクラスといってあまり大きな差はありません。
キャビンタイプは個々の価値観とクルーズライフでお選びください。
現在のクルーズ客船は、モノクラスといって、どのクラスのキャビンに泊っても船内施設の利用に制限はありません。
キャビン・カテゴリーというのは、客室の広さや位置の違いを表しています。カテゴリーの呼び方は客船によって違っていますが、高いほうから、スイート、セミスイー卜、デラックス、ステートなどのように表現され、海側か内側か、バルコニーがついているか、何階のデッキかなどでクラスが分かれています。
最近の客船は、1部屋2人使用が基本ですが、ファミリー利用のために4人で使用できるキャビンや、ごく限られた客船には1人で旅する人のためのシングル用キャビンもあります。
2名様ご利用のキャビンをご利用の場合、一部屋をお一人で使用する時には、おひとり様ご旅行代金が、2名様ご利用時の料金から120%から200%という割り増し料金となります。(場合によって異なりますのでお問合わせください)
また客船によって、相部屋設定がある場合があり、こちらは割り増し料金は必要ございません。
ごく限られた客船となりますが、おひとり様用のキャビンがある場合もございます。
確かに、狭くて揺れる客船もあります。しかし、大きくて揺れの少ない客船もあるんです。 近年では造船技術の改良が進んで、海中に翼のようなひれを出して横揺れを防ぐスタビライターを備えている、揺れの少ない客船造りが世界の主流
とはいえクルーズ客船は、海の上を進む船なので天候に左右されますから、多少の縦揺れはあります。
クルーズ客船は、大きさ、施設、船内装飾などそれぞれの客船によって独特の個性があります。大きさにより乗客定員が異なりますし、それに伴って船員の数も違ってきます。乗客一人あたりの広さであるとか、乗客一人あたりの乗員の割合など、比較する指数もいろいろあります。また、船によって乗客へのサービスの仕方にも特徴が現れています。一般的に、新しくて大きな船に大衆的な船が多いのも事実です。カリブ海を中心に最近は地中海などヨーロッパにも登場して来ています。こういう船は船上にアイススケート・リンクを持つというようにアメリカ人好みの派手な設備を持っている、ラスベガスのように楽しめる船ですね。
逆に本当にいい船というのは、小さめであることが多く、乗船客も少ないし、料金も高めになりますが、本当に痒いところに手が届くサービスをしてくれます。本物のベルーガ・キャビアをアコヤ貝のスプーンで食べ放題に食べることができたり、エンターテイメントもミュージカルでなくアカデミックな内容であったり、落ち着いたクルーズが期待できます。でも、こうした小型船の料金は高めです。
ある程度のランク以上のキャビンを買うのであれば、大型船のアッパークラスのキャビンと小型船のキャビンの料金はあまり変わりません。料金差だけで見るよりも、賑やかなクルーズが良ければ大型船、落ち着いたクルーズなら小型船がお勧めです。
とはいうものの、なかなか選ぶのはむずかしいもの。ご自分にどの客船が適しているかお悩みになったら、クルーズのプロに聞いてしまうのも手です。PTSクルーズデスクにご相談ください。