オーストラリア東海岸、南太平洋に面した港湾都市で、人口80万人を有するオーストラリア第3の都市。市の中心をブリスベン川が流れていて、両岸に広がる市街地には歴史的な建物と近代的な建物が混在している。近郊にあるローンパイン・コアラ・サンテクチュアリーは世界最大のコアラ保護区で、コアラのほか80種類以上の動物が飼育されている。オーストラリアン・ウールシェットでは羊の毛刈りショーが人気だ。1868年に建てられた州議事堂では、観光客用の見学ツアーも行われている。石造りのアーチ型の天井が特徴のセント・ジョーンズ大聖堂には木彫細工やステンドグラスなどの装飾が施されていて美しい。第一次世界大戦のメモリアルが、アンザックスクエア戦争記念碑。戦没者を弔う祈りの炎は途絶えたことがない。
オーストラリア北東部のコーラル海に面した国際観光港湾都市。ケアンズは、グレートバリアリーフと熱帯雨林という2つの世界遺産ツアーへの出発地としても有名だ。市内には大小さまざまなホテルのほか、5000人収容のコンベンションセンターもある。ケアンズから車で30分も行けば、自然あふれるネイチャーランド。ケアンズから15分ほどのカラボニア駅から出発しているスカイレールに乗ると、壮大な熱帯雨林を眺めることができる。デインツリー国立公園には、神秘の熱帯雨林が広がっていて、デインツリーのリバークルーズも人気。世界最長のゴンドラケーブルウェイからの眺めは絶景だ。終電駅からケアンズまでは、キュランダ観光列車に乗って帰ろう100年前に建設されたレトロな列車が熱帯雨林を縫って走っている。
オーストラリア゙北部、ノーザン・テリトリーの州都。アラフラ海、チモール海に面するアジアに一番近い地域だ。ノーザン・テリトリーは国土の6分の1を占め、広大な土地は2つの異なる気候に属している。北端のダーウィンは、世界遺産に登録されているカカドゥ国立公園や、広大なアリス・スプリングス、大地にそびえる世界最大の一枚岩エアーズ・ロックなどの内陸観光の拠点。ダーウィン埠頭のそばには、水族館と南海の真珠と呼ばれるジュエリーの歴史を映像で紹介するオーストラリア真珠博物館がある。また埠頭近くにイーストポイント公園があり、美しい夕日を眺めながら、バーベキューを楽しめる。ダーウィン・クロコダイル・ファームには8000以上のワニが飼育されていて、ワニと一緒に記念撮影もできる。アボリジニから現代芸術に至るまで絵画や工芸品を集めた博物館には、全長5メートルのワニのはく製が展示されている。
オーストラリアの南西部、西オーストラリア州の州都パースの南西約20キロに位置しているパースの外港である。スワン川の河口に開けたフリーマントルはイギリスからの開拓者が造り上げた街だ。当時の建物がビクトリア王朝の面影を今に伝えている。市内のタウンホールは、1887年にビクトリア女王戴冠50年を記念して建設されたシンボル的な建物。西オーストラリア海洋博物館では大航海時代の資料が展示されている。ヘンダーソンストリートでは、週末になると150以上の露天が並ぶマーケットが立ち、食料品から骨董品までそろい、市民や観光客で賑わう。気ままに過ごせる観光地として人気。
ホバートはオーストラリア南部、メルボルンの南にあるバス海峡を挟んで240キロ離れたタスマニア島の港湾都市で、タスマニア州の州都。周の面積のおよそ 20%を国立公園が占め、その中の3つが1982年に世界遺産に登録された。19世紀に建てられた歴史的建造物が多く、歴史の面影を残している街。氷河跡や滝、洞窟など自然の見所も多い。
南東部の港湾都市メルボルンは、連邦成立後1927年まで首都だったオーストラリア第2の大都会。バス海峡を挟んで対岸にはタスマニアがある。南半球最大のメルボルン博物館は、先住民に関するアボリジニセンター、子供博物館、ビクトリア州の動植物などいくつかのエリアに分かれて展示されている。
オーストラリア南東部に位置し、ニューサウスウェールズ州の州都。シドニー港は広大なオーストラリア大陸への玄関口となっており、「世界の三大美港」の1つに数えられ、多くのクルーズ船が寄港している。オペラシティは貝殻を重ねた様な白い外観が特徴で、オペラ・バレエ等数々の上演が行われている。海上から外観を眺めるだけでも楽しめる。
小笠原列島の南、ミクロネシアの北にあるマリアナ列島南端に位置するアメリカの準州(自治属領)。透明な海とジャングルに彩られた自然景観が魅力で、1年中マリンスポーツが楽しめるリゾートだ。さんご礁に囲まれた海は変化にとんだダイビングスポットとして人気が高く、マリンスポーツが楽しめる「海の天国」と言われている。ビーチ沿いには高級ホテルが並び、南の島にいながら快適な都会の雰囲気も楽しめる。中でもタモンビーチは、ショッピングセンターやレストランが集まっているメインストリート。ハファダイ・エクスチェンジには様々なショップが軒を連ね、アジア的なマーケットだ。グアムには名所旧跡も少なくない。グアムの首都ハガニワには行政機関が集まり、スペイン統治時代の建物も残されていて、スペイン広場、ハガニア大聖堂、大酋長キプアの像が建っている。チャモロ・ビレッジはパセオ球場の近くにあり、チャモロ文化に関わる資料が展示されている。太平洋戦争の日米の激戦地アサンは、太平洋戦争国立歴史公園になっている。
北マリアナ諸島に属し、グアムに次いで第2の島。エメラルドグリーンの海とサンゴ礁に囲まれたリゾートランドで、ゆたかな自然に囲まれた極上の時間を過ごすことができる。北マリアナ諸島連邦の自治政府が置かれている首都でもある。サイパンにはジェットスキー、パラセイリング、ウェイクボーディング、バナナボート、カヌー、シュノーケリング、ダイビングなどあらゆるマリンアクティビティがそろっている。潜水艦にのって、サンゴ礁を巡るクルーズも。ランドスポーツはゴルフ、スポーツフィッシング、テニス、野球、サッカー、サイクリング、乗馬、スカイダイビング、ゴーカートなどバラエティ豊か。思いっきりリラックスするアロマテラピーやスパもおすすめ。見るべきところとしては、北マリアナ連邦博物館がある。チャモロ文化遺産、アギガン岬で沈没したスペイン船から引き上げた秘宝、統治の歴史などを展示している。太平洋戦争の遺跡には。日本の砲台や弾薬置き場、さびた戦車などが残されている。
タヒチから北西240キロの位置にあるボラボラ島は総面積30平方キロメートル、周囲40キロあまりの島だ。エメラルドグリーンのラグーンのなかに浮かんでいる。ボラボラ島では、島の山に向かうジ^−プサファリが人気だ。古代ポリネシア人の祭祀場「マラエ」や太平洋戦争当時に駐留した米軍の基地跡や砲台を巡る4WDツアーを楽しめる。高台からラグーンの海を眺めるのも格別。ラグーンではエンジンつきのアウトリガー・カヌーでボラボラ島を一周するツアーが人気。途中でマンタを眺めるシュノーケリングや、サメの餌付けもできる。ヘルメットに空気が送られる装置をかぶって、水深3〜4メートルを水中散歩するアクアサファリも面白い体験だ。ダイビングのライセンスが無くても参加できる。
フランス領ポリネシアの顔と言えるのがタヒチ島。その中心的な町が首都パペーテだ。タヒチ島はくたびれたひょうたんのような形をしており、大きい方をタヒチ・ヌイ、小さいほうをタヒチ・イティと呼ぶ。標高2200メートルを越すオロヘナやアオライの山々があり、熱帯雨林に覆われた深い谷、清流の川や渓流に落ちる何本もの滝など、変化にとんだ豊かな自然が魅力だ。見どころとしては、タヒチに暮らし、大作を残した画家ポール・ゴーギャンの記念館、タヒチの特産である黒真珠の歴史や美しいアクセサリーが展示されているパール博物館などがある。 ビーナス岬に建つ灯台は、イギリスの航海者であり冒険家でもあるジェームス・クックが太陽面を通過する金星を観測した場所だ。タヒチの北東40キロにあるテティアロア島は「バードアイランド」の異名を取る海鳥の楽園。ハリウッド俳優、故マーロン・ブランドが所有していたプライベート・アイランドとしても有名だ。
南太平洋に浮かぶ神秘の島イースター島。1888年にチリ領になった。チリ東岸から3800キロ、近くの有人島まで2000キロもはなれていると言う南海の孤島である。その免責は180平方キロメートル、島の一部がラパ・ヌイ国立公園として1995年に世界遺産に登録された。イースター島といえば、なんと言っても900体を数える巨大なモアイ像。イースター島の名前は、オランダの探検家ヤコブ・ロッゲフェーン提督が、1722年4月6日の復活祭(イースター)の日曜日に発券したことを由来している。島で一番大きな集落であるハンガ・ロアの民芸品市場では、手工芸品や、貝殻花王のアクセサリーを売っている。タハイにあるイースター博物館では、モアイの解説のほか、複製のロンゴ・ロンゴ文字を刻んだ板を販売している。また、郵便局ではモアイをデザインしたスタンプを押してくれるサービスも。
日本から7000キロ離れた太平洋の楽園、森村桂著『天国にいちばん近い島』で有名なニューカレドニアの首都ヌーメア(フランス領なので正確には首都ではない)。一年を通して初夏の陽気というすばらしい気候に恵まれている。メラネシア文化圏に属しているが、フランス領のため、メラネシア文化とフランス文化の融合された独特の社会は「プチ・パリ」と呼ばれる。世界最大のラグーンは(礁湖)は、世界中のダイバーがあこがれる海だ。1984年に完成したセント・ジョセフ大聖堂には高さ25メートルの2つの時計台があって、正午になると荘厳な鐘の音を鳴り響かせる。大聖堂の裏手の小高い丘は「F.O.L.の丘」と呼ばれていてヌーメアの町とモーゼル湾が一望できる。博物館も多く、ニューカレドニア博物館チバウ文化センターでは、ニューカレドニアの歴史と先住民であるメラネシア人の伝説が紹介されている。また、ヌーメア博物館では、古代生物の生き残りと言われるノーチラスが飼育されている。ヌーメアの町や、アンスバータの海岸通りを走る汽車の形をした電気自動車に乗れば、主な観光スポットをひとめぐりできる。
ニュージーランド最大の都市オークランドは、東の太平洋に面したワイテマタ湾と、西のマスタン海に面したマヌカウ湾に挟まれた位置にある。オークランド周辺には50以上の島々が点在していて、人口100万人を超す国際都市と、海に囲まれたリゾートという2つの顔を持つ魅力的な観光地だ。オークランドのシンボルとなっているのが、高さ328メートルのスカイ・タワー。360度のパノラマ展望から、オークランドの発展ぶりが見て取れる。隣接するスカイ・シティには24時間営業のカジノも、オークランドのメインストリート、クイーン・ストリートはビジネスとショッピングの中心街で、観光用の土産店も多い。歴史的なスポットは、ワイテマタ港の桟橋にある海洋博物館。先住民マオリの古代カヌーからアメリカズカップの参加艇まで、海と船に関するものが一堂に展示されている。オークランドの中央部の丘陵地帯に建つオークランド博物館は、19世紀のネオゴシック様式の宮殿風の外観が特徴。マオリの民族的な歴史、ニュージーランドの自然科学、数々の戦争に関する展示などニュージーランドの今昔がよく理解できる博物館だ。
ニュージーランド南東の太平洋に面したバンクス半島の付け根に位置する港湾都市クライストチャーチは、南東最大の町で、数々のツーリスト賞を受賞している観光都市だ。洗練された英国風の都会で、市内をめぐるちょっとレトロな路面電車トラムに乗れば、効率よく名所見物ができる。クライストチャーチの中心にあるハグレー公園近くには、ゴシック建設のクライストチャーチ大聖堂がある。尖塔の上まで登ることができるので、町の全景を眺めておこう。歴史を感じさせるアートセンターをはじめ、クライストチャーチ・ゴンドラ、国際南極センター、市内のいし造りの町並みなど、見どころが多い。公園では大道芸人に出会うことも。クライストチャーチは美しい庭園が多いことでも有名で、数々の賞を受けている庭園の町でもある。郊外に出ると熱気急で空の散歩ができる。アンティークショップやブティックを眺めるのも楽しい。またクライストチャーチは最も美味しいラム肉が食べられる町とも言われている。バラ園で目を、ラムでお腹をいっぱいにしたら、夜はカジノで運試しをしてみてはいかが?
南太平洋の中で周囲をオーストラリア、ニュージーランド、フィジー、ニューカレドニアに囲まれた島国バヌアツは、首都ポートヴィラのあるエフェテ島のほかマクレラ島、タンナ島、サント島、ペンテコスト島などからなっている。エフェテ島は最初に開発されたリゾートアイランドで、ビーチリゾートのほかに、ゴルフ場も整備されている。首都ポートヴィラには歴史や伝統文化に関する史料を集めたカルチャルセンターがある。かつてイギリスとフランスの2国に統治された時代があり、英国総督府のあった一帯が、独立公園となっている。独立公園の北側は、フランス人居住区があったところで、フレンチの丘と呼ばれている。ビーチではマリンスポーツやサンゴ礁を見るダイビング大洞窟探検などが楽しめ、高原にある高級リゾートホテル併設のゴルフやテニスも楽しめる。
西太平洋英連邦に属しているパプアニューギニアのビスマーク諸島に浮かぶニューブリテン島の北端、シンプゾン湾に臨む良港ラバウル。南海のパラダイスであり、ダイビングフィッシング、サーフィンだけでなく、バードウォッチング、トレッキング、ジャングルでの動植物の観察などの楽しみ方は幅広い。海釣りではマリーン、キハダマグロ、サワラなどワンサイズ上の釣りができる。ラバウルは太平洋戦争の激戦地で、戦跡が点在している、海軍司令部地下壕跡は「ヤマモト・バンカー」と呼ばれていて、山本五十六元帥がブーゲンビリアで撃墜される数日前に滞在していたといわれる。
ニューギニア島の東半分を占めるパプアニューギニアの首都は、コーラル海に面した天然の良港。パガ岬のネモトにあるタウン地区にエラ・ビーチがあり、白い砂浜が続く。キリスト教と民族宗教が融合したパプアニューギニアの特徴が現れているのが、聖マリーズ大聖堂だ。パプアニューギニアの象徴「精霊の家」をイメージした壁画デザインが施されている国会議事堂は必見。伝統文化や、民族史、パプアニューギニアの動植物相が分かりやすく展示してある国立博物館、極楽鳥やカンムリバトなど、珍しい生物を集めている国立植物園なども見どころ。市の約20キロ東にはロロアタ・アイランド・リゾートがあり、ダイバーに人気のスポットになっている。ポートモレスビーの北東にはブッシュ・ウォーキングのコースもあり、大自然の中でバードウォッチングが楽しめる。
ハワイ最大の観光地ホノルルは8つの島からなるハワイで3番目の大きさのオワフ島にある。大型ホテルの建ち並ぶ国際リゾートで、ショッピングからマリンスポーツ、トレッキングまで幅広く楽しめる。ビショップ博物館はハワイ最大の博物館でハワイ王朝の歴史や、文化遺産、動植物の標本資料も集められている。ワイキキビーチは全長3キロに及ぶ白い砂浜と青い海が魅力の世界中があこがれるビーチ。頂上からホノルルの町並みを一望できるダイヤモンドヘッドは、ハワイのランドマークだ。風が強いので防止やスカーフを飛ばされないように注意すること。ホノルルの港で最初に目に入るのが、アロハタワー。船舶信号所として建てられた時計台で、現在はショッピングセンターに生まれ変わっている。オワフ島の中でも最も人気が高いのが、ハナウマ湾。エルビスの映画「ブルーハワイ」の舞台ともなったビーチだ。
ハワイ島の西海岸にあるコナは、静かなリゾートという雰囲気だ。カイルア湾を囲むようにまちができている。1838年に建てられたフリヘエ宮殿は、カラカウア王が夏の別荘として使用していたもので、現在は動物園として公開されている。港近くのモクアイカウア教会の塔の赤い屋根がアクセントを与えている。他のハワイの島のように、発展が進んでいないため、カハルウ・ビーチパークをはじめ落ち着いた、美しいビーチが残されている。
ハワイで2番目に大きなマウイ島。かつてハワイ王国の首都でもあったラハイナには今でも歴史を物語るものが多く、海と山が楽しめる変化にとんだリゾートだ。港に停泊している帆船「カルタゴ2」は、博物館になっていて、捕鯨の道具を見たりザトウクジラの声を聞くことができる。マウイ島はもともと2つの島だったが、火山の噴火によってつながったため、ひょうたんおような形をしている。キヘイ、マケナ、カフルイ、ハナなど、個性的な村があり、旅行社を空きさせない。ラハイナからカアナパリ間にはサトウキビの運搬に使われていた列車を観光列車にした鉄道が走っていて、車窓からの眺めが美しい。