ロサンゼルス港にほど近いロングビーチ港。近年カーニバル・専用客船ターミナルがオープンし、ロサンゼルス港発着からロングビーチ港発着に移動した客船も増えた。港には1964年に現役を引退した客船「クイーンメリー」が係留されていて、船内にはレストランやバー、ギフトショップがあるほかホテルショップとしても営業している。客船ファンならずとも訪れたい場所だ。また周辺には、ロングビーチ水族館や小さなショップ、眺めの好いシーフードレストランなどの入ったショッピングエリアもあり、ぶらぶら歩くのも楽しい。
ニューヨークに次ぐ米国屈指の大都市ロサンゼルス(LA)市は、東京都のおよそ半分の面積に360万人が暮らしている。映画の都ハリウッドをはじめ、ユニバーサル・スタジオなどのテーマパーク、富豪の邸宅が建ち並ぶビバリーヒルズ、メジャーリーグ・ロサンゼルス・ドジャースのスタジアムなど、世界の観光客を引きつける魅力的な都市だ。海沿いにはサンタモニカに代表されるビーチスポットが連なり、独自のブランドショップやおしゃれなカフェレストランが並ぶ。ロサンゼルスは日系移民とも関係が深く、ダウンタウンには日系のレストランやショッピングモールが集まったリトルトーキョーがある。その隣にはコリアンタウン、チャイナタウンと様々な国の町が集まっていて、多くの移民を受け入れたカルフォルニアの歴史を感じる町だ。
サンフランシスコから南へ約200キロ、モンテレー半島の北側に位置し、モンテレー湾に開かれた古くからの良港。温暖な気候で半島の南側のカーメル(クリント・イーストウッドが市長を務めていたことで知られる)とともに人気リゾートだ。モントレーはかつてイワシ缶詰工場で活気付いた町で、今も当時の面影が残されている。モンテレーベイ水族館には、人気のラッコやペンギンの水槽のほかに、高さ4,5メートルもある「海草の森」の大水槽がある。USオープンが開かれるのはペブルビーチ・ゴルフリンクスのプレーはゴルファーにとって至福のひとときだろう。フィッシャーマンズワーフの桟橋の下にはアザラシが群れていて、観光客が魚をくれるのを待っている。桟橋にはシーフードレストランが並んでいる。
ワシントン州北西部にあるシアトルは太平洋からファンデフカ海峡を通過して、ピュージェット湾の奥に位置している。港のあるウォーターフロントには、ティリカム・ビレッジがあり、伝統文化、生活を伝承している。大型スクリーンのアイマックスシアター、アシカのショーーや海中展望などがある水族館、近代海事博物館など、手っ取り早くシアトルの雰囲気を味わうことができる施設がある。すぐ近くにある、パイク・プレイスマ0ケットには、新鮮な魚介類から生鮮食料、アクセサリーや工芸品、アンティークまでが並んでおり、市民に混じってシアトルの生活に触れられる。ダウンタウンからは高速モノレールでスペースニードルへ行ける。高さ180メートルの展望台からはシアトルの市街が一望でき、360度回転するレストランもある。イチローの所属するシアトルマリナーズのホームグランド、セーフコ・フィールドで試合を観戦するには、事前Iチケットを予約するほうが賢明だろう。
太平洋岸に2000キロにわたって接しているカルフォルニア州の南部、メキシコとの国境の町がサンディエゴだ。年間平均気温21度だが、夏の間も気温は低く過ごし易い。市の中心にあるバルボア公園は市民の憩いの場となっているが、公園には10を越す博物館や美術館、アートギャラリーがあって、旅行者にも人気が高い。世界最大といわれるサンディエゴ動物園に、郊外にある水族館シーワールドモ最大級。動物I好きにはたまらない町だ。シーワールドはシャチのショーが呼び物だが、海底探検のアトラクションも人気が高い。カールスバット市には「レゴブロック」で知られるレゴ社が自国デンマークでの成功を受けて建設したファミリー・パーク・レゴランドがある。ダウンタウンから海に突き出ているコロナド半島は、ホテルも建ち並ぶ美いー地リゾート。ダウンタウンにはホートンプラザ・ショッピングセンターがある。港近くのフィッシャーマンビレッジにはおしゃれなブティックが多い。
サンフランシスコは3方を海に囲まれた港町。ゴールドラッシュで一気に人口が増え、その後世界各国から移民を受け入れてきたため、チャイナタウン、リトルイタリーなど、様々なコミュニティーが作られている。サンフランシスコといえば、サンフランシスコ湾の入り口にかかる世界一美しい橋、ゴールデンゲートブリッジがシンボル。全長2789メートル、水面からの高さ227メートルの釣り橋だ。港近くのフィッシャーマンズ・ワーフはショッピングセンターやレストラン、みやげ物屋で賑わう。ここからゴールデンゲートブリッジや、脱獄不可能の監獄と言われた連邦刑務所のあったアルカトラ島も眺めることができる。サンフランシスコの中心部を南北と東西に走っているケーブルカー。坂の多いサンフランシスコには無くてはならない足だ。ちなみに、チャイナタウンの中華レストランで諸記事をすると、最後にフォーチュン・クッキーを出される。薄いクッキーの中におみくじが挟まっているもので、実は日本人が考案したものが広まったそうだ。
ロサンゼルスの南、ロングビーチの沖合い約40キロの太平洋に浮かぶチャネル諸島の1つ、サンタ・カタリナ島は、長さ34キロ、幅13キロの起伏に富んだリゾートアイランドだ。港町アバロンには観光案内所やホテルがあり、アバロン湾の先の岬にはカジノがある。「カジノ」という名が付いているが、実際は島の歴史を展示した博物館になっている。ビーチレジャー、カヌーなどのマリンスポーツを楽しむ人でにぎわう島で、島々を巡る観光船も出ている。アポロン郊外にはリグレー記念館、&博物館がある。島独自のサボテンなど、珍しい植物が集められている。
トロント、モントリオールに次ぐカナダ第3の都市。年間1000万人を超す観光客が訪れている。バンクーバーを基点とするアラスカクルーズが人気で、5月から9月までのシーズンには300隻を超えるクルーズ船が集まることでも知られている。北米大陸のへの太平洋のゲートシティだ。市内にはカナダ最大の都市公園スタンレー・パークが広がる。バンクーバーは、市民植物園のクイーン・エリザベス・パークなどもあり、自然を生かした公園の多い都市でもある。ブリティッシュ・コロンビア州は世界でもっとも多くの白頭ワシが生息している地域だ。バードウォッチング、ハイキング、スキューバダイビング、シーカヤックなど多彩なアクティビティが楽しめる。バンクーバー海洋博物館、バンクーバー博物館などは、その興味深い歴史と文化を学ぶことができる。また、2010年の冬季オリンピックはバンクーバーで開催だ。
バンクーバー島の南端に位置するブリッティッシュコロンビア州の州都。アフタヌーンティや、ガーデニングなど、英国植民地時代の生活習慣が色濃く残っていて、街並みは美しく、ロマンティック。町の中心地には州議事堂やクラシックなエンブレスホテルが、湾を囲むようにある。湾はヨットハーバーになっていて、小さな遊覧船もある。春から夏にかけては、町や住宅地の庭で花々が咲き誇り、多くの観光客の目を楽しませてくれる。
アメリカ大西洋岸、ニューヨークの南西に位置し、テラウェア川とスクールキル川の合流地点に広がる港湾都市である。沿岸から160キロほど内陸に入っている。独立宣言と合衆国憲法が起草された事から、アメリカ発祥の地と呼ばれ、人口150万人が暮らすアメリカで五番目の大都市である。市内のインデペンデンス・ナショナル・ヒストリックパークには、アメリカの原点といわれる歴史的な建物が集中している。インデペンデンス・ホールは植民地時代の州議会堂で、1776年独立宣言を採択し、1787年に合衆国憲法が署名された当時の審議の様子が再現されている。エルフレス・アレイは1600年代の住宅街をそのまま保存した小道。古い町並みがタイムスリップしたような感覚を覚える。サウス・ストリートにはファッション、CD、雑誌。レストランなど若者に人気のショップが集まっている。フィラデルフィアは平坦で碁盤の目に区画整理されているので旅行者にモ歩きやすい。アメリカ国旗が作られたベッツィ・ロスの家、ベンジャミン・フランクリンが埋葬されているクライストチャーチなど、アメリカのふるさとといえる町だ。
アメリカ東海岸、チェサピーク湾に流れこむパタプスコ川河口に開けた港湾都市、メリーランド州最大の都市で、工業だけでなく研究・教育の中心地でもある。ワシントンDCは、日帰り圏にある。ウォーターフロントのインナーハーバーには、レストランやカフェ、ブティックが集まるハーバープレイス、国立水族館、展望台のトップオブザワールド、プラネタリウムのあるメリーランド・サイエンス・センターなどがある。市内では、マチス、セザンヌ、ピカソなどを集めたバルチモア美術館がオススメ。ちなみに野球の神様ベーブルースは、ココバルチモア出身だ。
アメリカ北東部メーン州の大西洋岸の沿岸に位置するマウントデザート島にあり、アルカディア国立公園への入り口となる港町。アルカディア国立公園は氷河の侵食によってできた独特な景観。ごつごつした海岸線、池や湖といったしぜんが魅力だ。海岸にはサンダーホールという岩の裂け目に打ちよせル波で轟音が鳴る場所がある。ネイチャーセンターであるエイプ博物館には、公園内の自然環境についおて展示されているサンドビーチでは日光浴や海水浴を楽しむ家族ずれが多い。
アメリカ大西洋岸北西部マサチューセッツ州ボストンは、ボストン湾に注ぐチャールズ川河口に広がる、世界でも有数の港湾都市市内には文化施設や、歴史的建物などが点在していて、多くはフリーダム・トレイルで結ばれている。「フリーダム・トレリル」というのはボストンの歴史ある観光道で、赤いペンキの目印またはレンガの道をたどることにより史跡めぐりができるというもの。16ヶ所の名所を全部廻ってスタンプを集めると記念にステッカーがもらえるヒット・ザ・トレイル・パスポートも発行されえいる。ポール・ボリビアの家、オールドノース教会、ファニエルホール旧州議事堂、ショー・モニュメントなど独立戦争のきっかけとなったボストンの歴史がわかるようになっている。歴史探索のほかには、やはりハーバード大学にも訪れてみたい。アメリカ最古の大学で、全米ならずとも世界中の憧れの大学だ。広大なキャンパスは観光コースになっている。
コッド岬の先端にある三角形の島マーサズ・ビンヤードは、草花に彩られた渓谷、農場、森林に砂丘など豊かな自然に囲まれた島だ。かつて捕鯨船団のキチとして利用されていたが、現在は島全体がリゾートアイランドになっている。コテージや植民地時代の雰囲気を残す大邸宅、別荘などが建ち並び、夏にはリゾートを楽しむ人々で賑わう。芸術家の画廊が並ぶニューイングランド風の村ウエスト・ティスベリーや、南北戦争時代の北部様式や、ギリシャ様式の家が並ぶ、ノース&サウス・ウォーター通りなど、自然と歴史を残す街並みは見ているだけで楽しい。
ニューヨークの北東、ナラガンセット湾に近いロード島にあるリゾート。豪華な別荘が建ち並ぶニューポート・マンションズは、ニューポートの名所でもある。アメリカの鉄道王と呼ばれているバンダービルドの建てた「ザ・ブレーカーズ」は、イタリア・ルネサンス様式の華麗な宮殿だ。ハマスミス・ファームはジョン・F・ケネディとジャクリーヌが結婚式を挙げたところで、夏になると彼らが避暑に訪れるので、夏のホワイトハウスと呼ばれていた。ニューポートはヨットも盛んで、マリーナがたくさんある。テニスの殿堂やテニス博物館、ジャズフェスティバルも有名だ。
アメリカ東海岸の世界的な大都市ニューヨーク。ビジネス、アート、観光の中心として世界中から人々が集まっている。ニューヨークシティは、マンハッタン、クイーンズ、ブロンクス、ブルックリン、スタッテン・アイランドという5つの区に分かれ、各エリアに特徴のある見どころが数限りなくある。自由の女神、ウォール街のあるマンハッタンは、高層ビルの林立するビジネス街だけでなく、セントラルパークのメトロポリタン美術館、ランカーンセンターなど芸術の町でもある。タイムズ・スクエアはブロードウェイ近くにあり、エンターテインメントの中心である。ワシントン・スクエアやサウスストリートなどもにぎやかだ。ニューヨークはメジャーリーグの雄、ヤンキースとメッツの本拠地で、年に何試合かは、相互のスタジアムで試合祖する、サブウェイ・シリーズが行われる。訪れる季節、目的、メンバーによって、新しい発見をする都市。それがニューヨークだ。
アメリカ東部、ヴァージニア州の沿岸でヨーク川河口の港町。独立戦争のときのヨークタウンの戦いで有名。この戦いでイギリス軍が破れ、独立を目指すアメリカ軍が勝利して独立を確実にした地。コロニアル国立歴史公園、合衆国最古の税関などの史跡や戦跡が多く残っている。独立後の南北戦争で両軍が対峙した地でもある。
シャーロットタウンはカナダ大西洋岸のプリンス・エドワード。アイランド州(PEI)の州都。1864年にこの地で行われた会議でカナダの独立が決定され、1867年にイギリスからの独立を成し遂げた。ここからシャーロットタウンは、カナダ発祥の地と呼ばれている。州議会議事堂の隣に建国100年を記念して建設されたコンフェデレーション・センターは劇場、美術館、図書館、レストランなどからなる総合文化会館だ。毎年『赤毛のアン』のミュージカルが上演されている。国立史跡に指定されているプロビンス・ハウスで建国会議が開かれた。現在でも議事堂として使用されているが、会議が開かれていなければ見学ができる。島全体が美しいビーチで囲まれていて、夏の間は避暑地として多くの人々で賑わうリゾートで、バードウォッチングや、カヤックなどアウトドア・レジャーも人気が高い。ディナーは特産のロブスターにトライしよう。
カナダの最東端で大西洋岸の良港1つの一大港湾都市。ノバスコシア州の州都にあるハリファックス港は、美港で知られている。大西洋に面している4州を「アトランティック・カナダ」と呼び、カナダへの東側から玄関口となっている。中でハリファックスは古い町で、ヨーロッパからの移民の歴史を今に伝えている。石造りのシタデル要塞は現在博物館になっている。州議会議事堂は、カナダ最古の議事堂だ。英国国教会のセント・ポール教会も最古の建物である。ポイント・ブリーザンド公園にある要塞マーテロ・タワーも人気のポイントだ。そのほかの見どころには、ノバスコシア博物館、ノバスコシア古文書館、ハリファックス・パブリック・ガーデンがある。18世紀の港町がそっくり保存されているルーネンバーグは町並みが世界遺産に登録されている。客船タイタニックの遺品を展示している博物館もある。
カナダ東部のケベック州、セントローレンス川の中州に築かれた港町。カナダの首都オタワの東部に位置している。中州のひとつ、サンテレーヌ島はカナダの万国博覧会が開かれた島で、現在は公園になっている。もう一つのノートルダム島はF1グランプリのコースにもなっている。旧市街にはカトリック教会では北米最大規模といわれる。ネオゴシック建築のノートルダム大聖堂がある。また、1886年にローマのサンピエトロ寺院を模して建てられた、世界の女王マリア聖堂もある。オールドモントリオールは、セントローレンス川に沿った地域でモントリオール発祥の地。中世ヨーロッパの野趣を残している。
カナダ東部のセントr−レンス川に面したケベック州の州都。ケベック・シティの旧市街は北米大陸唯一の城郭都市として世界遺産に登録されている。ケベックを最初に発見したのはフランスの冒険家サミュエル・ド・シャンプラン。その後毛皮交易の拠点として発展し、カトリック教会や、商人の町が形成された。そのため、ケベック州はフランス色の色濃い地域だ。ユルシュリンヌ修道院は1639年に建てられたもので、17世紀・18世紀の美術品や刺繍製品などの生活用品が展示される博物館にもなっている。ディアマンテ岬に高台には星型をしたシタデル要塞がある。閲兵交替式を見学するツアーも行われている。セントローレンス川からの眺めも素晴らしく、リバークルーズも人気。
カナダ東部に流れるセントローレンス川に注ぐサグニー川の上流にあるフィヨルド。最奥の町シクーチミまで約80キロの深い森に包まれたフィヨルドだ。両岸にはいたるところにムースの姿が見られる。時期により鯨が上がってくることも知られている。ベルガーホエールは真っ白な身体が特徴だ。
太平洋に面した中米の諸国エルサルバドルは西はグアテマラ、北東はホンジャジュラスに接している。免責はわずか四国ほどの小国である。1995年ころまでは内線が激化していたが、現在では比較的安定が保たれている。首都はサンサルバドルで、タスマル遺跡、サンアンドレス遺跡などが残されている。古代遺跡のホヤ・デ・セレンは世界遺産に登録されている。太平洋岸にはアカフトラなどの良港に恵まれている。サンダルバドルは、標高689メートルにあり、都市名には「聖なる救世主」と言う意味がある。市内の中心にはバリオス広場があり、その前にカテドラル・メトロポリターナの聖堂が建っている。国立動物園、国立人類博物館などが見どころだ。
中央アメリカのエコツーリズムで知られるコスタリカ。太平洋岸のニコヤ湾に面した最大の港町プンタレナスにカルデラ港はある。コスタリカの海の玄関口として、多くの旅行客でにぎわう町だ。首都のサンホセ、対岸のニコヤ半島、火山観光、自然探訪など楽しみ方は多彩。コスタリカの古代からスペイン統治時代に至るまでの歴史、自然や生物などが良く分かる海洋博物館はおススメしたいスポット。エコツアーなら、プンタレナスから南東へ50キロほどの「カラーラ自然保護区」がある。熱帯雨林から乾燥雨林までの幅広い生態が観察できるようになっている。コスタリカのビーチでは、太平洋岸もカリブ海岸も、サーフィンのスポットとして知られ、多くのサーファーが集まってくるリゾートだ。 プンタレナスPuntarenas ニカラグアとパナパに接するコスタリカの太平洋岸の港湾都市。ニコヤ湾に突き出した5キロにわたる岬に位置するプンタレナスは、首都サンホセからも近く、釣りや海水浴を楽しむサンホセ市民のレジャーランドだ。対岸のニコヤ半島へはフェリーで。コスタリカの古代からスペイン統治時代の品々が展示された海洋博物館がある。南東に50キロほど行ったところにあるのがカラーラ自然保護区。コスタリカは環境保護に熱心な国で、カラーラ自然保護区でも熱帯雨林から乾燥雨林への帯域変化による生態系を観察できる。
ニカラグアとパナパに接するコスタリカの太平洋岸の港湾都市。ニコヤ湾に突き出した5キロにわたる岬に位置するプンタレナスは、首都サンホセからも近く、釣りや海水浴を楽しむサンホセ市民のレジャーランドだ。対岸のニコヤ半島へはフェリーで。コスタリカの古代からスペイン統治時代の品々が展示された海洋博物館がある。南東に50キロほど行ったところにあるのがカラーラ自然保護区。コスタリカは環境保護に熱心な国で、カラーラ自然保護区でも熱帯雨林から乾燥雨林への帯域変化による生態系を観察できる。
メキシコの太平洋岸、メキシコシティから南南西400キロにある古くからの港町。メキシコシティからの高速道路の開通によりリゾートとして脚光を浴びた。アカプルコ湾は外洋と隔てられていて、波の穏やかな白い砂浜のビーチが続いている。オルノス・ビーチ、コンデッサ・ビーチのホテル街にはプライベート・ビーチもある。郊外にはロケッタ島があり、カレタ・ビーチも人気スポットだ。アカプルコ湾にあるラ・ケプラダでは、50メートルの崖から飛び込むダイビングショーが行われている。また、1964年にはエルビス・プレスリー主演の映画『アカプルコの海』が公開され一躍話題になった。
バハ、カルフォルニア半島の先端に位置し、コルテス海と、太平洋が出会うところだ。冷たく深いブルーの太平洋と暖かいエメラルドグリーンのコルテス海の水が混じりあうことにより、世界でも有数の漁場になっている。カポ・サン・ルーカスで最大の見どころはサン・ルーカス岬にあるエル・アレコ。波の自然浸食によって造られたアーチ型の奇岩の造形が素晴らしい。近くにはアシカの生息域があり、観光船が何コースも運航されている。リゾート開発に力を入れており、ダイビングやフィッシングなど様々なマリン・アクティビティが楽しめる。冬の間は南下してくる鯨に合わせたホエールウォッチングも行われている。
メキシコの太平洋岸で最もアメリカに近い港町がエンセナダである。客船ターミナルから、市街へはシャトルバスが運行されている。漁業基地として発展し、カジキ、マグロ、シイラ、カツオなどの大型魚が取引され、ていて、市内のシーフードレストランでも新鮮な魚貝が食べられる。ショッピングの街の広場では、民族衣装を着たバンドが陽気なマリアッチを聴かせてくれる。スポーツフィッシング、マリンレジャーなど楽しみ方は多彩だ。近郊の潮吹き岩ラ・ブファドーラは、潮の加減で20メートルの高さまで海水を吹き上げる。市の北東にある丘陵地帯は昔からぶどう栽培とワイン作りが盛ん。
マンサニージョは日本から多くの貨物船がパナマ運河方面を目指す際の最初の寄港地で、補給基地で日本の船会社に知られた港。市内のダウンタウンには観光客向けのショッピングモールなどが充実している。考古学博物館、貴族博物館、ネオ・クラシック様式のカテドラルなどが主な観光スポットで、海岸のマコレン (遊歩道)や公園を散策する楽しみもある。ホテルのプールやビーチの海水浴、ダイビングなのほかに、「バショウカジキの町」と称しているほど大型魚のスポーツフィッシングが盛んだ。季節によってはホエールウォッチングの観光ツアーも行われている。
メキシコ太平洋岸の有数なリゾートであり、貿易港、中継基地として大きな港湾施設がある。対岸のバハ・カルフォルニア半島のラ・パスとを結ぶフェリーの発着所でもある。旧市街にはカラフルな尖塔を持つバロック建築のカテドラルなど見所も多い。マサトランの南端には高さ50メートルの灯台エル・ファロがあり、太平洋上50キロ沖合いから光を見ることができるという。北へ向かえば、マリンスポーツで遊べるリゾートが多い。サバト・ビーチ、オラス・アルタス・ビーチの他、沖合いに浮かぶハバロス島、チボス島などがある。
メキシコ太平洋のビーチリゾート。市内の見所はプリンシバル広場の周りに集まっている。カテドラル、市庁舎、ショッピングセンター、レストランなどが並ぶ。活気にあふれたエリアだ。市内を流れるクレア川の川岸には民芸品市場もある。マリーナ・バジャルタではイルカと一緒に泳げたり、フラミンゴビーチでの日光浴や海水浴、岬にあるダイビングポイントなどマリンレジャーも充実。ゴルフ場もあるので、リラックスできるリゾートとして近年人気が高まっている。メキシコといえば、ソンブレロを被り、ギターを抱えたまりあっちのおじさんたちを思い浮かべるが、どこにでもいると思ったら大間違いである。観光客向けの大きなレストラン、カフェに出てくることが多い。海岸道路に沿ってレストラン、おみやげ物屋が並ぶ。海岸ではパラ・セーリングが大人気、と思いきや、暑い中おじさんやおばさんがパラセーリングに見立てた人形つきの凧をつまらなそうにあげている。もちろん売り物である。歩道にはひょろひょろとした不思議なオブジェが、ところどころにおいてある。あまりかわいらしくない。海は夏の三浦海岸のような色だが、もぐると養殖場のように魚がうじゃうじゃいるのでシュノーケリングは楽しい。
コルテス海に面したロレトから、さらに200キロほど奥に入ったところにある、銅鉱山の町。この鉱山は1885年にフランスの採掘会社によって開発されたもので、メキシコの古い町がスペイン風のコロニアル調なのに対して、サンタ・ロザリアはフランス風の建物が多い。鉱山関連の廃墟がある。鉱山採掘時代に活躍していた機関車が、マレロス庭園に保存されている。サンタ・バーバラ協会はパリのエッフェル塔を建てた建築家グスタフ・エッフェルの設計によるものだ。海辺でのマリンレジャーだけでなく、半島内部の砂漠のオアシスを訪ねることもできる。
約10キロの距離があるシワタネホとイスタバだが、昔から漁業の町だったシワタネホ、計画的に開発されたリゾートのイスタバ、とこの2つの町の趣は大きく異なっている。シワタネホの海沿いの遊歩道には、古き善き時代のメキシコの雰囲気が残っている。市内の中心部では考古学博物館や、ショッピングも楽しめる。一方のイスタバは華やかなリゾート地。ホテルのプールを楽しんでもよし、ビーチでマリンスポーツに興じてもよい。場所によってはパラ・セーリングやサーフィンもできる。ゴルフコースもある。シワタネホとイスタバの間には路線バスが運行されているが、自転車、スクーター、ゴルフカートなどのレンタルショップがあり、観光の足としても気軽に利用できる。