「クリスタル・セレニティ」体験記

クリスタル・セレニティのワールドクルーズを終えて

「ワールド・クルーズ」区間
2007年1月17日(月)〜2月18日(火)9日間
2007年4月7日(月)〜5月3日(火)9日間
PTSクルーズデスク専任添乗員 小柴 佐和美

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今年の私の最初の仕事は、クリスタル・セレニティのワールドクルーズでした。出港は1月12日。寒い日本を抜け出し、太陽きらめくマイアミから乗船しました。最終下船地・イギリスのサザンプトン港に到着するのは春の陽気ただよう5月1日。約4ヶ月の世界一周の旅は今回7区間に分かれており、1区間だけでも乗船できるため、「あまり長くは家をあけられない」というお客様にも参加しやすい行程になっていました。それに7区間それぞれ単独でも魅力あるコースばかり。私は、この7区間のうち最初の2区間と最後の2区間、約2ヶ月半の添乗に出ることになりました。

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マイアミを出港した船は、カリブ海・パナマ運河を越え太平洋側に出た後、南米大陸を南下。そして南極海へ入り3日間かけて南極半島をクルージングします。その後、大西洋側の南米大陸を北上。リオデジャネイロの後は大西洋を横断してアフリカ大陸をぐるりと周り、アラビア半島に達した後、紅海を北上、スエズ運河を通過し地中海へ出ます。

どの寄港地もベストシーズンを狙って入るように計画されており、暑さも寒さもほどよくしのぐことができ快適な観光ができました。春になって入った地中海は、天気が安定しており、散策するのにちょうどよい気候。何をおいても地中海の春は道の脇に咲く色とりどりの野花に心が和らぎます。

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今回一番心に残ったのは、南極。上陸はせず、南極半島のあたりを3日間クルージングしただけですが、それでも、そのダイナミックさに圧倒されました。神が彫刻を施したような切り立った山々。途方もない自然の流れが蓄積された氷河。そしえ、突然現れる巨大な棚氷。氷の上に1羽だけのペンギン。群れになって泳ぐペンギン達。そういった、大自然のシンフォニーが目の前に繰り広げられ、それはまるで映画を観ているようでした。寒さをこらえてデッキに立つ私たちに振舞われたラム入りホットチョコレートの暖かさは今でも忘れられません。夜は、そんな贅沢なスクリーンを背景に私たちのディナーはすすみます。ワイングラスにタキシードやドレス。ピアノの調べ。5つ星ホテルがそのまま、手付かずの自然の中を航海する。不思議な感覚でした。

ワールドクルーズならではのイベントも盛りだくさんでした。フル区間乗られるお客様はもちろんのこと、区間だけ乗られるお客様にもプレゼントされるツアーもあります。たとえば、ウルグアイのモンテビデオでの「競馬の一日」というイベントがありました。クリスタルが競馬場を貸しきって、実際に馬を走らせ、私たちは馬券を買い、レースを楽しみました。それだけではなく、観客席の脇には郷土料理が並び、バーベキューのいい匂いも漂います。ワインも飲み放題。素晴らしい一日でした。お客様を楽しませるために、これだけの大掛かりのイベント、洒落たイベントを考えるクリスタルの心意気に感動しました。

長い航海もセレニティであれば、なんの問題もありません。ノーと言わないサービスが定評のクリスタル・クルーズ。どこにいっても乗組員の笑顔に出会います。日本食を恋しがる必要もありません。日本人のシェフがいる寿司バーあり、日本食レストランあり。お客様の立場にたったサービスに徹しているクリスタル。その姿勢は私たち添乗員が目指す方向でもあります。

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