2009 年4月4日〜4月13日
PTSクルーズデスク添乗員:小田切 /山下
ベニス本島のホテルに到着したのは、深夜24:00をすでにまわっておりました。しかも生憎の雨。このままでは、お客様にとってベニスの印象は最悪であることが予想されました。なんとか明日のお天気は素晴らしいものであるようにと願をかけ就寝。夜が明け、今日のお天気次第でお客様のベニスの印象が変わる、神様・仏様と念じながら雨戸をあけると素晴らしいお天気!ラッキー!お客様の精進のおかげです!
乗船までの午前中の時間は、ベニス観光に出発。4月のイタリアの平均気温は15℃、スプリングコートを羽織り、お散歩するには気持ちのよい季節。リアルト橋→サンマルコ広場→フリータイム(ガラス工房の見学含む)というスケジュールで観光いたしました。お客様の中にゴンドラにご乗船されたいという方もいらっしゃいましたので、ご案内させていただきました(60 分・お一人様 EU50)。
夕刻にはサンマルコ広場を横目に次の寄港地バーリに向けベニスを出港!
バーリよりバスで1 時間半。世界遺産の街アルベッロベッロに向かう。アルベッロベッロは、岐阜県の白川郷と姉妹都市だそうです。実際に住居として使用されており、ダイニングキッチン、リビングルーム、トイレ・お風呂場にお部屋が2 間という間取りがスタンダードだそうです。絶妙なバランスを保った、石を積み上げただけの屋根は見事でした。
温暖な気候が災いし、ベニスやハプスブルグ家の支配を受けたギリシャのコルフ島は、貴族の別荘地でもあり、宮崎 駿 監督の「風の谷のナウシカ」の街のモデルになった街でもあります。貴族の別荘の中で特に美しい邸宅 オーストリア帝国最後の女王エリザベートの夏の離宮「アヒリオン宮殿」を訪れました。最愛の息子を亡くし悲しみに暮れる王妃を慰めるために造られた宮殿「アヒリオン宮殿」。豪華な内装にまつわる話や離宮の庭園より眺める絶景は一見の価値あり。
アトランティス大陸の伝説が残る三日月型をした「サントリーニ島」。この日の素晴らしいお天気に恵まれ、エーゲ海の鮮やかな濃紺の海と白い壁コントラスを楽しむことができました。どのアングルをとっても美しい絵葉書のような写真がとれます。ギリシャ名物「スブラギピタ」を頬張りながら、フィラの町を散策するのはいかがですか?
サントリーニ島を出港し、その日のうちにミコノス島へ移動。何とか、夕暮れ時までに風車のある丘へお客様をお連れできました。素晴らしい夕暮れときの写真を撮った後は、海辺のレストランで地中海の海の幸のオーブン焼き(ロブスター・タコ・イカ・タイ・テナガエビ)、ミコノスの地ビール(ミソス)を美しい夜景とともに堪能していただきました!
ピレウス港よりアクロポリスの神殿までバスで40分。神殿の柱(コリントス式)や神々の謎めいた笑み(アルカイックスマイル)は、遥か昔、シルクロードを巡り、日本までその技術(世界最古の木造建築物法隆寺の柱や法隆寺の百済観音)が、伝授されました。思わすギリシャと日本の古代ロマンに思いをはせてしまいました。
古代オリンピック発祥の地。ヘラの神殿の前で聖火がともされ、4年に1回開催されるオリンピック開催都市に運ばれます。また、ご存知でしたか?翼を広げた勝利の女神「ニケ」のオリジナルは、カタコロンの博物館にされております。ぜひ、ご覧あれ!
アドリア海の真珠「ドブロブニク(クロアチア)」は、宮崎 駿監督「魔女の宅急便」にでてくる街のモデル。一見、美しくのどかな風景のドブロブニクですが、ユーゴスラビアとの内戦で街の大半は破壊された悲劇の街です。目をこらせば銃弾の跡が見てとれます。現在は、いたって平和なドブロブニクの街。旧市街地を一望できる城壁にのぼり、写真のような美しい景観を楽しみいただけます。
昼食に、アドリア海でとれた新鮮な海の幸とドブロブニクのムール貝の白ワイン蒸しはいかがでしょうか?フランス産とは違い、身は小さいですが味は濃く美味しいですよ。お土産には、世界最古の薬局で、バラの香りがするローズクリーム(美白)はいかがでしょうか?
魅力的な寄港地に寄港するこのクルーズ、皆様もぜひお楽しみになりませんか?もちろん、MSC ムジカというだけあり、オペラや四重奏等の音楽の船内イベントは、充実しております。また、ミス・ムジカを選ぶイベントに出場してはいかがでしょうか?選出されましたら人気もの間違いなし!本クルーズにご参加されたお客様は、栄えあるミス・ムジカに選ばれました!